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【ネタバレあり】映画「こんな夜更けにバナナかよ」レビュー〜見どころの紹介〜

バナナ 恋愛

かけがえのないこの人生、何をして誰と過ごすのか。

映画「こんな夜更けにバナナかよ」は、そんな人生のテーマを考えさせられる作品です。
本作は進行性筋ジストロフィー(全身の筋肉が衰えていく難病)を患った、大泉洋さん演じる鹿野靖明(しかの・やすあき)が、『自分の家で生活したい」いう思いの元にボランティアたちとの自立生活を描いた実話に基づいた作品です。

障害を描いた作品ですが、シリアスになりすぎず、コメディー要素が強く幅広い世代に親しみやすい作品となっています。

映画「こんな夜更けにバナナかよ」をレビューしていきますので、ご参考になれば幸いです。

ネタバレありなので、注意して下さいね!

「こんな夜更けにバナナかよ」の見どころは?

見どころはなんと言っても、鹿野のわがままな振る舞いです。

進行性筋ジストロフィーはだんだんと全身の筋肉が弱っていく病気で、手足の筋肉が弱り、徐々に呼吸をする筋肉や心臓すら弱って行きます。

鹿野は作中では指先しか動かすことができず、車椅子生活をしています。

それでも鹿野は。ボランティアさんたちに遠慮する素振りなんて一切ありません。

仕事ができないボランティアさんには文句を言うし、深夜に「バナナが食べたいから買ってこい」なんてわがままを言う始末です。

私たちが障害がある方と接する時、どうしても障害者というフィルターをかけてその人を見てしまいます。

しかし、障害があっても同じ人間でそれぞれに個性があります。
そんな当たり前のことを鹿野の振る舞いや、強烈なまでのキャラクターが気付かせてくれます。

物語の中盤、病状の悪化した鹿野が人工呼吸器を着けるか否かの選択を迫られるシーンがあります。
人工呼吸器とは、呼吸を補助する医療機器です。
人工呼吸器を一度つけると二度と外すことはできません。
そればかりか、機械の管理や痰を出すにも介助が必要になってしまいます。

鹿野は人工呼吸器をつけてもなお、自分のやりたいことを貫き通し、気がつけば周りに多くの人が集まっています。
そんな姿にきっと勇気づけられると思います。

「こんな夜更けにバナナかよ」のよかったところは?

よかったところは、タブー視されがちな障害者の恋愛などについても触れられているところです。

先ほども書きましたが、障害があっても同じ人間で、それぞれに個性があります。
障害があっても人を好きになるのは当然です。

誰か好きな人がいる、でもコンプレックスがあってなかなか告白できない。
そんな人は好きな人に告白する勇気が出るかもしれません。

「こんな夜更けにバナナかよ」の対比

本作の舞台は北海道です。
映像内の自然は本当に綺麗ですよ!

映像内にはレトロな雰囲気満載で、映像だけでも十分楽しめます。

ヒロインの高畑充希さん演じる安藤美咲は、よく作中で赤い服をきています。
その恋人の三浦春馬さん演じる田中久は青い服をきていたと、あからさまなくらい対比が使われています。

そんな映像が男と女、健常者と障害者という対比関係を浮き彫りにしています。

「こんな夜更けにバナナかよ」はこんな場合にオススメ

進行性筋ジストロフィーの方の寿命は、長くても30歳から40歳と言われています。
しかし、寿命というものは私たちに等しく訪れます。

私たちは毎日の仕事に追われ、休日は疲れ切って好きなことすらできない。
「一体なんのために生きてるんだろうか?」と誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

たとえ障害があっても、鹿野は誰よりもやりたいことしています。
かけがえのないこの人生、何をして誰と過ごすのか。
日々の生活に行き詰まりを感じているのであれば、ぜひ見て欲しい作品です。

また、障害がある人が近くにいるけれども、どう接していいかわからないといった場合にも見て欲しいです。

健常者である私が本作をみて感じたことは、障害があっても友人や家族と接するように普通に接していればいいということです。

たとえ相手に障害があったとしても好きなことの話をして、くだらない話をしてればいいのではないでしょうか。

現代では、誰もがコンプレックスを抱えています。
でも肉体的に健康な人はそれが周りから見えにくいです。

しかし、鹿野のような車椅子生活をしている人は、それが誰の目から見てもわかってしまいます。

程度の差は大きいかもしれませんが、みんな障害者なのかもしれません。
だとしたら、目に見える障害にとらわれることなく、その人の個性と向き合って自分の友人や家族と接するようにコミュニケーションを取ればいいのではないかと、本作が気付かせてくれました。

いかがだったでしょうか?

ぜひ「こんな夜更けにバナナかよ」を見てみて下さいね!
私のレビューがご参考になれば幸いです。